あなたのその家、本当にいい家ですか?
こう聞かれたとき、あなたはどんな家を思い浮かべますか?大きな地震にも耐えられる家、南向きで日当たり良好な家、間取りが使いやすい家、省エネ性能が高い家、水回りの使い勝手がいい家、
体が不自由な人にもやさしいバリアフリーな家、収納スペースが多い家、シロアリが出ない家、湿気がこもらない家、カビや結露がない家。そんな家をイメージする人が多いのではないでしょうか?あるいは、立派な塀に囲まれた庭を大きな犬が元気に走り回っている光景や、真っ白な美しい壁の豪邸を思い浮かべるかもしれません。通勤を考えて駅から近いことや、ステータスの高い高級住宅街の中にあることなど、立地を重視する人もいるでしょう。売るときに高い値段がつくこと、つまり資産価値を重視する考え方だってあります。
体が不自由な人にもやさしいバリアフリーな家、収納スペースが多い家、シロアリが出ない家、湿気がこもらない家、カビや結露がない家。そんな家をイメージする人が多いのではないでしょうか?あるいは、立派な塀に囲まれた庭を大きな犬が元気に走り回っている光景や、真っ白な美しい壁の豪邸を思い浮かべるかもしれません。通勤を考えて駅から近いことや、ステータスの高い高級住宅街の中にあることなど、立地を重視する人もいるでしょう。売るときに高い値段がつくこと、つまり資産価値を重視する考え方だってあります。
正解を知らないまま人生最大の買い物をさせられる現実
どの答えも、いい家の条件には違いありません。ただし、どれも絶対的な正解といえるものではありません。とはいえ、それは当たり前のことです。ほとんどの人にとって、家は一生に一度の買い物。家の購入については経験も予備知識ももたない素人だからです。野菜や魚なら、スーパーへ通ううちに見分ける知識がついてきます。自動車を買うときには、スペックを分析したり実際に試乗したりして、比較検討の上で購入を決めるはずです。家の買い方は、それとはまったく違います。豪華なパンフレットに載った美しい写真つられ、売り手の一方的な説明を信じ、建材の品質を確かめもせず、価格が適正なのかどうか判断する材料もないままに契約を交わし、何より大事な住み心地は住んでみるまでわからない。おそらく一生に一度の、そして人生で最高額の買い物をするというのに、これっておかしいと思いませんか?私たちが問題だと感じているのも、まさにその点です。いまの家の売り方・買い方には、おかしな部分がたくさんあります。その最たるものが、売り手と買い手の間に、商品について大きな情報格差があることです。そのことに気づかないまま、高いお金を払って損な家を買わされている人がたくさんいます。このおかしな現実に、まず気づいてほしいのです。ここで典型的なおかしな家の買い方をして後悔した人の実例を一つ紹介します。Nさんは、都内有名私大を卒業して東証一部上場の商社に入社。順風満帆の人生を象徴するように、二十九歳で埼玉県内に分譲住宅を購入しました。最寄りの私鉄駅から徒歩十分の南向き。土地面積が160㎡で、建物面積が100㎡。2階には、1歳の息子のために子ども部屋も用意しました。購入価格は、33年ローンで約4500万円です。30歳を前に夢の一戸建てを手に入れ、Nさんは鼻高々。新婚の奥さんともども、ここを終の棲家とする予定でいたのです。異変に気づいたのは、賃貸マンションに住んでいた親子3人が引っ越してきて、最初の冬。きっかけは、奥さんの「一戸建ての家って、寒いんだね」という一言でした。扉はすべて閉め切っているはずなのに、隙間風を感じることもありました。就寝前には、寝室のドア下の隙間を段ボールでふさぐのが、奥さんの日課になりました。春になると、Nさんの花粉症が悪化しました。家の中にいて窓を閉めているのに、クシャミが止まらず、マスクが必須となったのです。梅雨の季節を迎え、息子にぜん息の症状が出たのを見たとき、2人はこの家に住み続けることを断念しました。
住みやすく値打ちのある家を建てるために
一生に一度の高い買い物をしたにもかかわらず、Nさん一家は幸せを手にすることができませんでした。そればかりか、ローンまで組んで手に入れた念願のマイホームをわずかな期間で手放して新たな住居を探さなければならなくなった挙句、健康被害まで受ける羽目に。家づくりに失敗したせいで、大きな損を被ったことは明白です。そして、住み心地のいい家を新たに探すうち、たまたまR+houseへいらっしゃいました。今度は失敗したくないと語る夫妻から聞いたのが、以上のいきさつというわけです。「寒さ、隙間風、湿気は、一戸建ての特性だから仕方ない」と、2人は思い込んでいたそうです。昔の家なら、そんなこともあるかもしれません。しかし、Nさん夫妻が購入した新築の建て売りは、テレビでCMを流しているほどのハウスメーカーが、最新の建築基準に基づいて最新の工法で施工した家です。なのに、なぜこんなことになってしまったのか。購入の際にどんな点に気をつけていれば、2人は大損をしなくてすんだのでしょうか。いい換えれば、住宅にはそもそもどんな性能があって、いい家と悪い家の違いはどこにあるのか。住みやすく値打ちのある家を手に入れるために、知っておくべきポイントは何か。次回、必ず得をする賢い家づくりの秘訣を説き明かしています!お楽しみに!
