小さな子供がいる家庭では、子供から目が離せないでしょう。料理をしているときも、リラックスをしているときも子供は見えるところにいてほしいものです。そのため最近は、リビングにキッズスペースを設ける方が増えてきています。今回は、新築にリビングキッズスペースを設ける際のおすすめの間取りについてご紹介します。
□戦後からの家に対する考え方の変化
戦後まもなく核家族化が進み、高度経済成長期にはマンションや二階建て住宅が人気になりました。家族それぞれに対して部屋を設ける住宅や、子供部屋を間取りに含める住宅もこの頃から増え始めました。当時のトレンドは、区切られた部屋をたくさん作る、という点にあったようです。時が経って平成になると、対面式キッチンやアイランドキッチン、吹き抜けのブームが到来しました。空間をつなげることで、いつでも家族の顔が見える、そんな一体感のある住宅が人気になりました。
□リビングキッズスペースの間取り事例
区切りが減ってきている日本の住宅で、近年多く取り入れられているのが、リビングキッズスペースです。リビングにキッズスペースを設けることで、親がリビングやキッチンにいるときでも子供の様子が見えるような間取りになります。ここでは具体的な事例をご紹介します。
1つ目
畳や小上がり和室を利用した間取りです。畳は、適度な弾力と丈夫さを兼ね備えており、子供が転んでも痛くない、おもちゃで傷つきにくいといったメリットがあります。床の一部を畳仕上げにしたり、リビング横に小上がりの和室を設けたりする方法があります。引き戸を付ければ、来客用の応接室としても使えるので便利です。また、リビング横に和室風の畳キッズスペースを設けて、つないでしまうという方法もあります。家族がリビングでくつろぎながらも子供が遊んでいる様子を見られるので安心です。
2つ目
無垢材フローリングを用いたキッズスペースです。リビングを子供の遊び場としても使いたいとお考えの方には、身体にも優しい無垢材のフローリング仕上げがおすすめです。冬場でも冷えにくく、裸足で遊んでも寒くないというメリットがあります。
□まとめ
今回は、リビングキッズスペースを設けるおすすめの間取りについてご紹介しました。最近では、リビング学習がメインの家庭も増えており、子供が小学生に上がってからもリビングキッズスペースは利用可能です。子供がいる家庭で新築の間取りにお困りの方は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。