「リビング階段」をご存じの方はいらっしゃるでしょうか。リビング階段はリビングの階段ですが、その特徴を知っている方は少ないと思います。そこで今回は、リビング階段のメリットとデメリットをご紹介します。リビング階段という言葉を初めて聞いたという方は、ぜひ参考にしてみてください。
□リビング階段のメリットを3つご紹介します
1つ目は、リビングが広く感じられることです。
広く感じられる理由の1つは、1階と2階が繋げられてリビングが広く見えることです。また、階段をリビングに設置すると間取りを節約できるため、実際にリビングの間取りを広くとることができます。
2つ目は、家族のコミュニケーションが増えることです。
一般的に自室は2階にあることが多いです。リビング階段を設けると、自室に行くために必ずリビングを通ることになります。また、実際にコミュニケーションを取らなくても、顔を見て家族の様子をうかがえます。
3つ目は、階段下をインテリアや収納に利用できることです。
階段下は、書斎やキッズスペースとして利用できます。テレビボードを置いたり、収納を設けるのも良いでしょう。また、インテリアの設置もでき、レイアウトを様々考えられるのもメリットです。
□リビング階段のデメリットを3つご紹介します
リビング階段には上記のような様々なメリットが期待できます。一方で、以下のようなデメリットも考えられます。
1つ目は、空調が効きにくいことです。
リビング階段を設けると1階と2階の空間が繋がり空間が広がるため、空調が効きにくくなってしまいます。そのため、「断熱性能」や「機密性能」を上げるといった工夫が必要になります。一方で、技術の向上により、以前ほど「リビング階段は寒い」という声は聞かなくなっています。
2つ目は、音やにおいが家中に広がりやすいことです。
1階と2階の空間が繋がるため、においや音が広がりやすくなってしまいます。そのため、寒気ができる構造にするといった工夫が必要になります。
3つ目は、プライバシーが確保されにくいことです。
リビング階段はコミュニケーションが生まれやすいというメリットがある反面、必ず顔を合わせなくてはならず、プライバシーが確保されにくいです。これらのデメリットをよく理解して採用するかどうかを考えてみてください。
□まとめ
今回は、リビング階段のメリットとデメリットをご紹介しました。良い点と悪い点は表裏一体であるため、自分の好みに合わせてリビング階段を設置するかどうか考えると良いでしょう。リビング階段やその他住宅に関してお悩みの方は、お気軽にご相談ください。