これから新築を建てるのであれば、夏涼しく冬暖かい快適な室温を1年中保てる家づくりがしたいですよね。適切な温度や湿度とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
今回は、人にとって快適に感じる温度について紹介します。
□人が快適に過ごせる家の温度は?
残念ながら「全員にとって快適な温度は何度です」と決めつけることはできません。なぜなら、性別や体型、年齢によって、同じ大人でも快適に感じる温度は変わってくるからです。男性の方が比較的暑がりで、女性の方が比較的寒がりであるように、人それぞれで快適に感じる温度は異なります。では、室温は何度くらいを維持するのがおすすめなのでしょうか。人間の身体は、無意識のうちに体温調整をするメカニズムをもっています。自律神経が周辺の温熱環境に応じて、自動的に体温調整をしているのです。しかし、無意識下の行動とはいえ、この体温調節機能は自律神経には余計な負荷をかけてしまうため、身体的ストレスの原因となります。つまり、人が快適にストレスフリーで過ごすためには、自律神経が体温調整しなくてよい室温を維持する必要があるのです。具体的には、冬場は20~24度程度(湿度55~65%パーセント、夏場は25~28度程度(湿度45~60パーセント)が多くの人がストレスを感じない温度と言われています。しかし、1年中一定の温度を維持すれば良いというわけではなく、外気温に合わせて室温を調整する方が良いという点に注意が必要です。冬場の方が夏場より乾燥しているため、室内の湿度は冬の方がやや高めで設定すると良いでしょう。
□赤ちゃんや犬にとって快適な家の温度は?
次に、赤ちゃんや犬にとって快適な家の温度について紹介します。
*赤ちゃんにとって快適な温度
年齢によっても快適に感じる室温は変わってきますが、ほとんどの人は先述した室温であればストレスを感じにくいとされています。しかし、赤ちゃんの場合は少し事情が異なります。なぜなら、赤ちゃんは自分で体温調整をできるようになるまでに1年ほどの期間がかかるからです。赤ちゃんが快適に過ごせる気温は、冬場18~24度程度で夏場は25~28度程度と大人とほとんど変わりません。しかし、この範囲を著しく外れると、赤ちゃんの健康状態に悪影響を及ぼす危険性があるので注意しましょう。
*犬にとって快適な温度
犬を飼われているご家庭では、人だけでなく犬にも配慮した温度設定を心がける必要があります。ダブルコートの犬にとっての適温は、夏場は23~26度程度で冬場は19~23度程度です。シングルコートの適温は、夏場は22~25度程度で冬場は20~25度程度です。動き回っているわけでもないのに、舌を出してハアハアしている場合は、室温が暑いのかもしれません。一方、眠たいわけでもないのに、丸く縮こまっている場合は、室温が寒すぎるのかもしれません。
□まとめ
今回は、人とペットにとって快適に感じる室温について紹介しました。