新築を検討するにあたり、気になることのひとつに「家の耐久性」が挙げられます。
できるだけ長い間、安全かつ快適に生活したいものですが、そのためには新築時にどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
今回は、新築時に耐久性の高い家を建てるためのポイントと、家の劣化が進む原因について紹介します。
□耐久性の高い家をつくるには?チェックポイントを紹介
耐久性の高い家、つまり長持ちする家を建てるためにはどのような項目に気をつけるべきなのでしょうか。その項目の判断基準には、長期優良住宅の認定基準を目安にするのがおすすめです。この認定基準は、全部で9つの性能に関する項目で構成されています。その中でも特に耐久性に関わる重要な項目を押さえておくと良いでしょう。
*1. 劣化対策
長期優良住宅の認定基準の中の劣化対策では「数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること」が必要とされています。数世代ということは、およそ100年ほどは躯体部分が使い続けられるということです。躯体部分とは、柱や梁といった住宅の構造を支える主要部分のことを指します。これら主要部分の劣化対策が施されていることが、家の耐久性には不可欠ということです。
*2. 維持管理・更新の容易性
認定基準の維持管理・更新の容易性の項目では、「構造躯体に比べて耐用年数が短い内装・設備の維持管理がしやすいこと」が必要とされています。何10年も住み続けるためには、内装や設備の定期的なメンテナンスや修繕は不可欠です。
このメンテナンスや修繕のしやすさが、耐久性が高い家には求められるということです。内装や設備とは、例えば水道管のような配管や壁のクロスなどのことです。配管の補修工事の際に、建物に影響を与える工事が必要となるとコストも時間も余計にかかってしまいます。そうすると、メンテナンスや修繕へのハードルが高くなってしまい、耐久性が徐々に下がってきてしまうのです。
このメンテナンスや修繕のしやすさが、耐久性が高い家には求められるということです。内装や設備とは、例えば水道管のような配管や壁のクロスなどのことです。配管の補修工事の際に、建物に影響を与える工事が必要となるとコストも時間も余計にかかってしまいます。そうすると、メンテナンスや修繕へのハードルが高くなってしまい、耐久性が徐々に下がってきてしまうのです。
*3. 耐震性
地震大国と言われる日本では「どれだけ地震に耐えられるか」というポイントが家の耐久性に大きく影響します。耐震性を高めるためには、「地盤」「家の形」「壁と柱の位置・数」「金物」「基礎・土台」の5つを考えなくてはなりません。しっかりと安定した地盤に、なるべく単純な形状の建物を建てれば耐震性が高まります。また、壁や柱の数は減らし過ぎず、木材のつなぎ目には金物をあしらい、揺れに耐えられる基礎・土台づくりをする必要があります。
□家の劣化を早める原因を知って予防しよう!
家の耐久性を高めるためには、躯体部分の劣化対策が大切であることを紹介しました。
では、劣化の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。また、劣化対策としてどのようなことを行えば良いのでしょうか。
劣化の原因の1つ目は、シロアリです。
シロアリは、寒い冬でも活発に動く家の大敵です。湿った木材は、シロアリにとって絶好の住処となります。シロアリが湿った木材を食べ尽くすと、建物の強度が下がり危険性が高まってしまいます。シロアリ対策としては、新築時に防蟻加工を行う方法があります。住み始めてからも定期的に雨漏りや漏水f発生していないか確認するようにしましょう。
2つ目は、カビです。
急激な温度差でできる結露が原因で、カビが発生することがあります。目に見えるところにできる結露はすぐに拭き取ることができますが、内壁と外壁の間など目に見えないところにも結露は生じてしまいます。そこからカビが発生してしまうと、断熱材や壁紙を腐らせる原因に繋がってしまいます。目に見えないところのカビ対策として何よりも大切なのは換気です。高気密・高断熱にすることだけでなく、家中が換気できる環境に新築時に整えておく必要があります。換気扇による機械的な換気と窓やドアを開けることで自然に行う換気の両方ができる家にすれば、家が常に深呼吸して湿気のない新鮮な空気を取り入れてくれます。
□まとめ
今回は、新築時に家の耐久性を高めるために意識すべきポイントと、家の劣化を招く原因を紹介しました。シロアリとカビは家の耐久性の天敵です。劣化対策、メンテナンスのしやすい内装や設備、耐震性アップを意識して、耐久性の高い家を実現しましょう。