「仕事終わりで疲れているのになかなか寝られない」という経験をしたことがある方は多いと思います。寝られないのにはいくつかの原因が考えられますが、その1つに室内の温度が挙げられるかもしれません。
今回は、室内の温度が睡眠に与える影響について紹介しましょう。
□人間が良質な睡眠を取るために適切な温度とは?
夜遅くまで、デスクワークをする人が多い現代では、睡眠の質は日中のパフォーマンスを左右する重要な課題ですよね。また、1日の大部分を占める睡眠について、1回真剣に考えてみても良いと思います。ご自分がどのくらいの室温が最も睡眠の質が高いか把握している方はいらっしゃいますか。おそらく、エアコンを入れる際を除いて、ほとんどの方がそこまで正確な室温を把握していないでしょう。
ここでは、人間が良質な睡眠を取れる温度について説明しましょう。
一般的に睡眠に適している温度は15度から20度ほどとされています。少し低いと感じた方が多いのではないでしょうか。実は睡眠中の体温調整が行われており、人間の体温は1日の間に2度も変化すると言われています。我々は体温を変化させることで、体の機能を調整しているのです。具体的には、人間は睡眠に入る際にその体温を下げることで、体を休ませる準備を行います。そのため、室温は上記の温度のように低く設定されていると早く睡眠の状態に移行できるのです。その実、不眠治療の多くが寝る前の体温を下げるための対策であり、それ以上に期待できる対策は無いとされているほどです。
□睡眠と室温の設定について
夏場の夜は気温が高いことはもちろん、湿度が高く寝苦しい日々が続きますよね。そこでエアコンを入れる方が多いと思いますが、その設定温度はどのくらいにすれば良いのでしょうか。一晩中、運転させる場合には、25度ほどに設定し、湿度を下げる除湿運転にしておくと良いでしょう。また、つけっぱなしにするのが嫌だという方は、3時間のタイマーを利用することをおすすめします。人間の睡眠は寝始めてから、ノンレム睡眠とレム睡眠を交互に繰り返すので、そのサイクルに合わせた温度調節が可能になるからです。上記の気温設定をスピーディーに行うために、室内の気密性や断熱性は非常に重要です。それらの効果について知りたい方は、お気軽に当社にご相談ください。
□まとめ
今回は、自宅でなかなか寝付けないという方へ向けて、良質な睡眠を取るための適切な温度について説明しました。本稿の内容で普段は意識していないような情報があったと思います。良質な睡眠を心掛けたいという方は、ぜひ本稿を参考にしていただき快適な睡眠を取ってみてはいかがでしょうか。